純愛の業火
」のレビュー

純愛の業火

荷鴣/Ciel

互いこそ

ネタバレ
2024年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく苛烈の一言。こんなにも腐敗した国に生まれた苦悩と生き抜くため辛酸を舐め続けてきたふたり。互いの存在こそが生きる意味、生きる希望だった。ただ生き延びるために我慢に我慢を重ね、虎視眈々と相手の弱味を握り、罠に嵌め、命を奪い……、ソーニャらしいと言えばらしいのだがなかなか残酷非道な国である。ヒーローは文字通りヒロインを守る。どんな手段を使っても、どんなに血塗れになろうとも……。
自分としては意外に完読まで日にちが掛かった。自分は多分人より文字を読むのは早いのだが、色々整理しながら且つ、気力に余裕のある時を狙って読み進めた。最後まで読み、なんか達成感がある。途中で心折れそうになる人もいるかも知れないけれど、諦めず読み進めて欲しい。
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