このレビューはネタバレを含みます▼
土地神様と神様に育てられた子のお話。
神は人々の信仰と共に生まれ、信仰されなくなると消えてしまう・・。確かにそうかもしれない。自然現象や人知の及ばないものに対する畏怖や崇拝が擬人化されて神になるとしたら近代化して畏れがなくなれば忘れられていくものもあるのかも。ナギはそこで不義理な人間に罰を与えるでもなく静かに消えていこうとする、本当に優しくて穏やかな神様。
人と人外の恋愛においては寿命が障害になりがちです。陽向は里でナギを一途に想いながら人としての寿命を全うする切ない展開かと思ったけど、一緒に生きていく穏やかなラストで良かったです。ちょっとウルッとして温かい気持ちになる作品です。
星4.5