同級生棲活
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同級生棲活

木下けい子

二人の関係にどこか懐かしさを感じました

2024年10月2日
同級生で腐れ縁…ケンカップルのような雰囲気で始まった二人の関係。仲が深まるごとに、思春期の頃からの付き合いで思い出が多すぎるあまりに生じる切なさが、ほのぼのとした雰囲気のスパイスとなっていて良かったです。取り立てて何か重大インシデントが起こるわけでもないのに、思い出の中の小さな記憶、何でもない日常の風景に様々な感情が乗っていてじんときました。どなたが読んでも、何かしら何処かしら懐かしさを感じる(青春の1ページみたいな)場面があると思います。
昔を懐かしみながらもBL的な大人の恋の攻防戦も見せてきて、ハラハラさせられたのが面白かったです。どちらが上か下かであんなに長く引っ張るとか思ってなくて、最後までどんでん返しがあるかもと緊張しながら読みました。
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