二年後に死ぬ王女ですが、政略結婚した国王に溺愛されています
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二年後に死ぬ王女ですが、政略結婚した国王に溺愛されています

すずね凜/れの子

魔女の呪い。

ネタバレ
2024年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 294ページ挿し絵あり。若き国王ヒーローは相次ぐ災害で国が傾き、この危機を豊穣の国の病弱な王女を娶る事で解決しようと企む。が、現れた王女は病弱どころか天真爛漫な溌剌とした少女で…という話。ヒロインが馬車から登場した時ヤベーの出てきた、とそっ閉じも脳をよぎりましたが(苦笑)、彼女の生い立ちや考え方がとても前向きかつしっかりしていて思わず応援したくなる子でした。ヒーローも打算的ではありましたが基本的に真面目で素直な性格の為ヒロインを受け入れ、割と早くから惹かれます。先の読める展開ではありますが、所々に細かな伏線が張られていてその使い方が実に効果的で唸りました。上手いわー。ただ、宰相やテレーゼのその後、放火魔の正体、魔女の真相など不明点が多いのと、取ってつけたような火事からの鎮火魔法。展開が唐突すぎて全く別の物語を読んでるような気分でした。挿絵は…下手ではないんですけどかなり癖が強いので好みが割れそうです。まぁでも総じて面白かったので良しとします。
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