氷の城壁【タテヨミ】
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氷の城壁【タテヨミ】

阿賀沢紅茶

心を許すことの難しさ怖さと幸せ

ネタバレ
2024年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ すごく良い作品。10代から50代以降でも何かしら共鳴するものがあると感じます。何も感じない方は多分人間関係に苦心することなくスムーズに生きてきた方かもしれませんね、羨ましい。コメントにも散見しますが、確かにこゆきの臆病なところ、その癖プライドが高いところ、周囲の人の声かけにシンプルな感謝ができないところはムズムズするし(高校時代の未熟な自分を見ているみたいだからかな?)、みなとの小手先で人と関わる感じに気分悪くなるんだけど、読めば読むほど全キャラクターが、悩んでもがいてそれなりに自分の生き方で戦って、でも失敗して、気がつくと周りの人の優しさや思いやりに囲まれて生きていたとわかる物語に見えました。こゆきと港が勇気を出してようやく付き合うシーンは本当に胸がキュとなりました。大人になった今からでも決して遅くない、できるこてはあるし、自分のいらないバリアを壊すこともできるはず!と勇気をもらえる作品でした
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