KING IS DEAD【単行本版】
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KING IS DEAD【単行本版】

芽玖いろは

赤→青→ウルフ、ホスト達のその後

ネタバレ
2024年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「赤くて甘い」「青くて苦い」「ウルフハウンド」ホスト業界の3部作。残念ホスト有朋×赤面症歯科医の宏碧、イマイチホストのタマ×No. 1ホストミヤ、黒服弥勒×元キング今オーナー邑の3CPの後日譚やらのオムニバス。「ウルフハウンド」のレビューで書いた記憶があるんですが、3CPのその後、わちゃわちゃする6人、読みたかったんです!配信を待ってました。嬉しいです!
邑がオーナーのホストクラブで働く有朋、タマ×ミヤ。「赤」は有朋のキャラが良くも悪くも明るい残念ホスト、なのでラブコメ。「青」のタマ×ミヤはどちらも訳アリで、生きるためにホストをしてる。ちょっとセンシティブですが、ミヤはタマが大好きで、タマはミヤへの庇護欲もあって、なかなかのラブラブ馬鹿ップルが爆誕。「ウルフ」は邑が含みが多いイケメンで、拾った年下ワンコの弥勒が攻め。邑は弥勒にだけ受け。一番BLの王道だと思います。3作それぞれ絡みもあるので(特にミヤと邑は、互いの相手が嫉妬する関係あり)、3作どれも抜けません。一番好きなCPはタマ×ミヤ。No. 1ホスト、いい男のミヤが、好きなタマの前では完全なる可愛い受けになるのが、BLの醍醐味で好きところ。そのミヤが好きなタマは、体育会系的人の良さがあり弟思い。さらっとした軽さや、愛情の深さもあって、軽さも重さもいい塩梅。基本、いいヤツなので、4人の中で一番ホストに向いていないと思ってる。早く昼職にいて、ミヤを守りなよって願ってるカップルです。こんな3CP、6人が一堂に会し、新規ホストクラブオープンでわちゃわちゃする話、ありがとうございました。これが見たかったんです。あ、でも、まだ足りません。まだまだこの6人を見たいです。
3部作は、ホストクラブが舞台なので、当然女性客との絡みがあります。特に青とウルフ。マイルドだったり、王子様的なホストが描かれてる訳ではないです。リアル感覚ではキモッ、エグッなエピソード満載です。キラキラの夜が明けたら、薄汚れた街があった…ような感覚。ですが、「KING IS DEAD」にはそういった描写はなく、3CPのエッチはしっかりあります。ご褒美な一冊です。
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