半分あげる【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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半分あげる【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

有馬嵐

タイトル、そういう事か

ネタバレ
2024年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 自分の子供にウリをやらせて白木(攻)の親最悪過ぎる…。白木は自分が生きてくために虚無に笑い耐えてたけど、黒川(受)との短い逃避行が光になり人生の支えになっていたんだなと思うとあの時偶然にも出会って良かった。
正義感の強い心の優しい黒川が、それまではただの同級生だった白木の事を助けなきゃ!と思い手を引く様は格好良い。勿論、「家出」よりももっと違う救い方もあったと思うけど、学生にとっては精一杯の行動だったんだろう。
その時間があったお陰で2人の距離が一気にグンと近づいたし、白木の中で「自由」という選択肢が生まれたので必要な事だったんだろうね。
客にはネコな白木だけど、黒川とする時はタチになります(個人的にドンピシャで嬉しい)。
結局、子供だけの逃避行なんて直ぐに見つかって連れ戻され、それっきり2人の間には何も起こらず月日が経ちます。再会するまで黒川も白木も想いはあったようだけど…
で!タイトルの回収ですよ。なるほどなぁ〜と思いました。ぜひ読んで種明かしを堪能してほしい。
そして番外編まで読んで、オラ川(多忙が極まったのち甘えてくる黒川のこと)も堪能してほしい。白木はずっと黒川大好きオーラ出しまくりで幸せそうで良かったなとジーンとしますよ。
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