エロティック×アナボリック
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エロティック×アナボリック

あちゅむち

エロ目的で読んだら「美」に出会いました。

ネタバレ
2024年10月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品は鏡介の達観した態度といい、五葉と鏡介のお互いの若干冷めた距離感といい、五葉のフィットネスへの情熱といい、あらゆる表現で五葉の過激なサービスカットをお色気ではなく「美」として演出していますね。その「美」は若干歪んだ印象もあり、五葉の認知が歪んでいると示唆される描写もありますが、私も思わずエロ目的で読んだはずが美として認識してしまいました。
その一方で、こころがお色気目的の姿勢を崩さない層の読者の代弁者となっており、最後までお色気目的のつもりの読者も見殺しにしません。恵理沙をグラマー属性の五葉の対照的存在となり、正反対の方向性で体を作るスレンダー属性として描いているのも、ビジュアル・ストーリーの両面で読者を飽きさせない工夫です。
後は登場人物が必要最低限で回されてるのもグッドですね。多分この作者は漫画の構成の仕方も上手いです。
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