合格にとらわれた私 母親たちの中学受験
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合格にとらわれた私 母親たちの中学受験

とーやあきこ

母親のお受験

ネタバレ
2024年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 子どもに中学受験させた母親にとって、なんとも胸が痛いような、突かれるような、塞ぐような、そんな気持ちにさせられる内容でした。
自身は、周りに知り合いがいなかったこともあり(大手塾に通わなかった為)、この話に出てくるような、母親同士のひりつくような関係性は一切なかったんですが。それでも、もし主人公と同じ立場であれば、彼女のようにはならない!と断言できるほどの自信はありません。
何の為、誰の為の受験なのか、改めて問われる内容です。最初はそのつもりはなくとも、いつしか子どもが自分のコンプレックスを埋める対象になってしまうのでしょう。そんな心理を三家族それぞれでよく表現していたと思います。最後まで純粋のように見えた母でさえも、やはり、勝った負けた、下か上か、から離れられないんですね。
同じく角川のシリーズで、もう一つ中受をテーマにしたコミックスがありますが。
あちらより、最後まで子ども達が直接的に壊れることがないことに救いがあって良かった!大人達を尻目に、むしろ逞しく成長した!
(もちろんあちらはあちらで救いがないわけではないけれど…でもね)
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