プルーストの恋人
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プルーストの恋人

縞ほっけ

匂いの記憶

ネタバレ
2024年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 電子コミック大賞2025のBL部門へのノミネートをきっかけに読みました!
遊戯場で偶然出会った遊戯台メーカーで働く三崎と新入社員の東伊織。
忘れられない人がいる三崎は、その人が吸っていたタバコの匂いを身に纏い行きずりの相手と一夜を共にしてきたが、伊織と出会い伊織からの大きな愛情に絆されていくストーリーです。
特定の香りがある一定の事象や記憶と結びつく現象をプルースト効果と言うそうです。
私も、特定の香水の香りで過去の恋愛を思い出すことがあるので、三崎が特定のタバコで西田との思い出に浸っている気持ちがわかります。切ないですね。
三崎自身も、きっとタバコの思い出としっかり向き合わずにきていたけど、伊織にしっかり詰められて西田への気持ちと向き合わざるを得なくなった。しかし向き合ったからこそ、ちゃんとそれにケリをつけて伊織と一歩踏み出せだと思います。
結構面倒くさいムーブをかましていた三崎ですが、何度もまっすぐ愛を伝えてくれる伊織には感動でした。本当にキュンキュンして苦しかった…。
傷ついて強がっている年上には、真っ直ぐで大きな愛情を向けてくれる年下攻めがピッタリです!!
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