レンタルタマちゃん
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レンタルタマちゃん

らくたしょうこ

美しい雨

ネタバレ
2024年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 評判は聞いていたので覚悟して読みましたが、やっぱり静かに泣いてしまいました。矢澤と青の話も胸に刺さるけど、それ以外の人の生き様も心に響きます。縁側で町を風景を愛しながら逝ったお爺さん。矢澤の幼馴染、職場の後輩女性、それぞれの人生がちゃんと感じ取れる。1巻だけなのに満足感がすごいです。
矢澤がダメになった時、矢澤なしでも職場がちゃんと回ってる描写が良くて、そこで涙腺が崩壊してしまいました。
自分がいなきゃダメだと思って頑張ってても、案外いなくても大丈夫だったってこと、誰でも経験あるのでは…。そこでふっと力が抜けて楽になることも。

猫になって、居心地の良い家で自由に愛しい人と暮らせる青(猫)。やっと幸せを手に入れたんだなぁと思います。
人間の時は濡れて寒くて辛い象徴だった雨が、矢澤と暮らして“綺麗なもの”になったラストも感動して泣いてしまいました。
心を揺さぶるマンガに出会えて良かったです。
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