このレビューはネタバレを含みます▼
『52ヘルツの共振』を読んで絵の綺麗さとストーリーの奥深さに心を揺さぶられ、作家さん繋がりで読んでみました。『52ヘルツ〜』は、元ネタの鯨の話だけでも話題になっているし、深く考えずにはいられない感動の題材でした。その時もですが、今回も「どことなく文学的な雰囲気を感じる作品だな」と思いました。小説で言う「行間を読ませる」ような、映画で言う「映像だけで語る」ような、はっきりと言葉にしないで伝える力を強く感じました。あとはキーワードの使い方が本当にお上手で、今回は「箱庭」でしたけど、キャラの心理描写と絡めての展開が素晴らしかったと思います。他の作品も軒並み高評価なので、別の作品も読みたくなりました。