このレビューはネタバレを含みます▼
ナビガトリアは旅人を導く北極星のこと。星のきれいな地方都市に転校してきたイケメンハーフの郷野慧は、可愛い見た目に男気溢れる水谷祐里のことが気に入って、やたらと絡んできます。ケイはユーリと同じ天文部に入り、あれよあれよとユーリは図書室でキスをされイかされてしまいます。どこまでも調子が良くて軽くて手の早いケイに揶揄われているだけだと思うユーリでしたが、天文部で星の話をしたり天体観測をしたりするうちに、それがケイの処世術だとわかってくるのでした。ハーフであること、転校が多く家庭にも恵まれなかったケイの中にある迷子のような心を、温かい家族と暮らすユーリが北極星のように明るく照らします。イケメンなケイの微妙な残念さ加減と可愛らしいユーリのお兄ちゃんみというそれぞれ見た目と中身とのギャップが絶妙のバランスです。仲良し家族のユーリの家にお父さんが見当たらないのかちょっと不思議でした。お母さんは専業主婦っぽいのでよけいに気になりました。