このレビューはネタバレを含みます▼
ミスター完璧と呼ばれる鈴木久志にとって人生はチート級の楽々モードなのですが、同じ大学に通う田中新に出逢ってからは変わります。目立たず地味な田中くんは偶然にも鈴木くんの選んだバイト先の先輩で、鈴木くんは田中くんに指導してもらうことになります。何を話しかけても素っ気なく塩対応な田中くんが、ある日バイト仲間と好きなラノベ作家の話題でテンションUPするのを見て、鈴木くんはその作家に興味を持ちます。その場ではスルーした田中くんは、翌日お勧め本をドカンと持って来てオタク魂を見せるのでした。好きな作家を生き生きと語る田中くんの豹変ぶりに、誰にも反応しなかった鈴木くんの胸がトゥンクと鳴ります。そして新人バイト歓迎会で酔っ払ってしまった田中くんは、「違い世界のひとだと思っていた鈴木くんが僕の部屋にいるなんておかしい」と、それは可愛らしい笑顔を見せるのでした。パーフェクトスパダリな鈴木くんが、リアルな恋愛経験皆無のオタク•田中くんのハートを射止めようと頑張ります。憧れの鈴木くんから迫られるピュアな田中くんのドギマギが楽しく、びっくりした時の虚無顔が面白いです。番外編では鈴木くんの余裕と田中くんのドキドキが糖度高めに描かれます。