今夜だけ生きのびたい
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今夜だけ生きのびたい

おにぎり1000米/星名あんじ

これからは2人で生きていこう

ネタバレ
2024年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 精霊魔術師とか回路魔術師と聞いたことがない独特な設定が面白くて、最後まで集中して読み耽ってしまいました。仕事の内容を理解するのに難しくて何度も繰り返しちゃいましたが、でもそれぞれ登場人物の個性もしっかりしていて事件でさえも創造するのに楽しかった。アーベル大活躍、謎めいたチャラ風な元カレ、真面目で紳士的なクレーレの執着・嫉妬など、いろいろな事がありますが、やはり伯父さんの残した屋敷が作品の中で1番心に残りますね。伯母さんの想いもピザもクレーレとの出会いも集まった全ての原点みたい。アーベルの今までの出来事から、傷ついた孤独な気持ちが題名になってるのかな?よく1人で耐えてきたねぇ…と泣けました。
電子限定おまけの(スケッチ)はよかった!誕生日ピザ最高ですね!それに大切なお屋敷で皆んなにお祝いされて幸せそうなアーベル。もう1人じゃないし眠れない夜は来ないね。エッチの描写もさりげなく知性溢れて…でもエロい。イラストも優しさ溢れて素敵でした。
作者さんのあとがきにもあるように、アーベルやエヴァリストなど有名な馴染みある数学者の名を引用とあり、知識だけでなく知性も備えていらっしゃる⁇と尊敬しました。
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