どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
」のレビュー

どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

セレン/碧貴子/すらだまみ

とうとう最終巻!!

ネタバレ
2024年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ここまでハラハラしたり自分のことのように胸を痛めながら見守ってきたお話にはなかなか出会えません。アニエスが幼い頃から何度も何度も辛い思いをして裏切られて、大好きなはずのリュシーの言葉を信じられなくなってしまう様を見るのは本当に辛かった…!一度無くした信頼を再構築するのがいかに難しいか、信じたくても信じられない。もう傷つきたくないから距離を置いてしまう。そんな気持ちが散々クズ男に引っかかってきた私にはよく分かる笑
2人が洞窟でリーリエのことを話している時、ここでやっと本当の意味でアニエスの心が解放されたのかなと思うと心の底からほっとした。
そのあとの2人の空気はいつにも増して幸福感が伝わってきて、ああーここまで読んできてよかったと思いました。リーリエとも和解?というかなんやかんやいい空気で別れられて良かった。アニエスのいままでの気持ちを考えればもっと制裁を与えて欲しいと思う人もいるかもしれないけど、彼女がこれを望んでいるのだからこうでいいんだろう。人の死を引きずって生きるのはあまりにも重い。
とにかく、綺麗な絵で見やすいし表情もリアルだししかもエロシーンは最高だし、広告とかで見かけてまだ読んだことない人にはぜひ読んでほしい作品のひとつ。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!