ゲレンデマジック101号
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ゲレンデマジック101号

日暮くれ

付き合わない理由

ネタバレ
2024年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 真澄が小豆をにくからず(というか好きに)思っているのに、なかなか付き合わない理由を真澄の立場になってツラツラ考えてたんですけども……
付き合ってしまったら、今まで山程いた「小豆と付き合って一瞬で別れていった女性陣」と同じカテゴリに自分も入ってしまうわけで、大事に思うからこそ「付き合う」形には出来ない、そいつらと自分は同じではない、そこだけは譲れないって感じなのかなぁと思いました。
「好き」さえ言えば誰でも手に入るお手軽な称号(付き合う)に価値を見いだしてないというか。
小豆の恋愛遍歴をみてたら、今までと同じカテゴリ(友人)でいたほうが長くそばにいられるのは明確なわけで。
小豆のことは出会った当初から「守備範囲(恋愛対象)」、友達づきあいするうちにだいぶ好きになっているはずですが(とはいえ恋愛するには面倒そうなやつとは正直思ってそう笑)、小豆の「好かれたらすぐ好きになって結果ふられて泣く」遍歴を長くみる間に、ゲレンデマジックが起こっても『どうせ小豆はノンケだし、一夜の過ちから始めたとて、すぐに終わるだろう』⇒『これまでの女性陣と同じになるぐらいなら始めたくもない』なのかなーと。
そこは譲れないなりに、最後には付き合う言葉での返事はなくても小豆の想いを受け入れた感じになってる理由も想像してみました。
描写から察するにこれまでの小豆は、振られたらショックだし泣きはするけど引き止めたことがない(相手の意思を尊重して、すがりつかない)のに、その小豆が、ラスト真澄が「いーやーだ」と言っても、引き下がらずに引き止めて今まで真澄相手には、口にしてなかった「大好き」を伝えたから、これまでの女性陣とは明確に違う対応(フラれても諦めない)を受けたから、それで受け入れられたのかなー?と。
ま、そのような想像・妄想さておき、本当に大好きな作品で、電子だけでなく紙でも(特典目当てに4冊も)買いました。続編めちゃくちゃほしいです。
もし続編があったら、真澄の嫉妬は今回見れたので(ゲイバーでのお邪魔虫モード)、小豆の嫉妬がみたいです。真澄の仲良し幼なじみとか出てきてほしい。電子特典に記載の初恋の子(今も友達)がイコールだと嬉しい。
あと、過去回想の小豆の「ずっと友達だった相手に思いを伝えるのはすごい勇気」発言は、のちのちの自分達にもかかってくるんだなーとか、細かいところまで楽しめます。
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