このレビューはネタバレを含みます▼
ストーリーや内容については、原作小説の方のレビューで矛盾点や物語の浅さについては書きましたので、コミカライズとして評価させていただきます。
シンブルにまず絵がイマイチ。体つきがカクカクとしており、表情や顔のパターンも少なく稚拙な印象です。色っぽいシーンもあまり色っぽく感じず、主人公の子供のような体型も気になります。
また何よりも場面転換が急。原作でも急に世界観の新設定をベラベラと主人公がいきなり解説し始めるシーンは多々ありますが、コミカライズだとよりそれが顕著に感じられ、主人公にとってのご都合展開感が増しています。
展開が早いため、もしかしたらコミカライズにあたって何巻で終わらせるなどの指示があるのかもしれませんが、それでもかなり早い。
原作準拠ではあるものの、昨今の人気な女性向けコミカライズ作品では、例え原作がラノベ特有の時系列がおかしかったり展開が矛盾していたりしても、それを補完するような流れになっている作品も多いため、原作の詰めの甘さや謎の展開がいい感じになっている作品も多いです。
しかしこの作品はあくまで完全な原作準拠な上に展開が早いため、より主人公の厨二病感がチープに感じられます。
設定は非常に好きなこと、上記でも述べた通り原作を超えるコミカライズ作品を女性向けでも見かけることから、期待して読みましたが期待はずれでした。
3巻に多分私が最も原作で理由付けが甘く意味不明だと感じた、攻めを陥落する話が入ってくるかと思いますので、もうコミカライズには期待せず買わないと思います。