僕が歩く君の軌跡
」のレビュー

僕が歩く君の軌跡

キフウタツミ

気になる要素が沢山・読み応えのある作品

ネタバレ
2024年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「面白い」とは少し違うかもしれませんが、先へ先へ読みたくなる・読まずにはいられない吸引力があります。8巻まで読みましたが、事件関連の役者は出揃った印象があり、次巻あたりにクライマックスの気配を感じます。作品タグにあるように、ミステリー・サスペンスの元となる事件を基軸にしたヒューマンドラマという内容です。
事件の真相を知りたい欲求に駆られて読むのは楽しく、主人公が事件の被害者で…(でももしかしたら加害者でもある?かもしれないと個人的には思ってる)事件関連の事故が原因で車椅子になり、生活から性格まで変わってしまった彼が、人との出会いから様々な事を学ぶ様子は為になって良かったです。
車椅子利用者の心情を知り、本人も周りも変化していくという点がヒューマンドラマなんですが、ただそれだけの単純なものではなくて、主人公に関わる人が事件や事故に因果関係のある人ばかり…というのが見どころでもあり、興味深いところでもあります。
他にも不登校・虐◯などの社会問題から恋愛まで、色々な要素が絡み合って、読み応えのある作品になっていると思います。恋愛については、作品紹介やタグにはありませんが、多少のBL要素も含まれています。カテゴリーが女性マンガなので本格的なものではない(少なくとも8巻までは)けど、今後は分からない、というか雰囲気くらいは出てくる気がします。苦手な人はご注意下さい。
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