学ランの中までさわって欲しい
」のレビュー

学ランの中までさわって欲しい

登田好美

同級生カップル ★完結追記

ネタバレ
2024年10月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ クールイケメンの澤根くんが好きです。あの寡黙さや達観したところ、やはり少し変わった(良い意味で)家族環境にあるのかしら。
一部の偏見に満ちた人たちには腹立たしい思いをしたけれど、メガネ先輩を含め良い脇役も魅力的。

★追記。未だ配信中になっているけれど作者様によると完結とのこと。確かにこれ以上延ばすのは不要に思える満足な終わり方でした。

タイトル無視しちゃって申し訳ないけど私は学生時代の2人より社会人になってからの「その先」の2冊の方が好きです。2人とも精神的に大人っぽいからこっちの方が読んでいてもしっくりくる。
特に澤根!彼は高校時代から既に達観していたけど、変わらずの落ち着きっぷり。腹をくくるとかそういう一拍を置く必要もないこれが素。新見しか見ていない、新見の為なら何でも出来るスパダリ!何という安定感。頼もしさ。こんな人が側にいてくれて更に愛してくれたなら怖いもの無しに感じる。

4巻は見ものでした。BL漫画では理解力のある親が多いように思うけど(もしくは主軸ではないので親が登場すらしないことも)こちらがリアルだよね。最大の見せ場である新見の親との顔合わせは、みんな間違ってなくて、みんな気持ちが解るから胸がヒリヒリした。
ここでも裏で動く澤根。あんな無表情な顔してほんとにあなたはもう…(泣)新見の家族も大切にしたいって、いや大概の人は結婚する時そう思うよね(私もです)でもこういった状況で澤根が言うと殊更にジーンとくる。しつこいけど覚悟とか、どうにかして気に入られようとかそんなんじゃなくて、正真正銘正直な気持ちの、これが彼の「当たり前」なんです。私は喜んでこの子の義理の母になりたい。
そして親はやはり親よね、澤根のおかげもあるけど、親というのは最終的には子どもの幸せだけを願うもの。自分の思い描いていた形ではなかった時、やはりこの年代の方なら抵抗あるのが当然。澤根のご両親の方が稀なんです。パーティに来てくれてありがとう。新見と共に泣きました。
新見、澤根、Congratulations!!
末永く一緒に時を刻んでいってね。
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