このレビューはネタバレを含みます▼
99%の熱狂的なファンと、1%の批判的な読者に支えられている作品というべきでしょうか。
とにかく、男性への批判の大合唱に終始する。同感できる事例もあるにはあるけど、それはいくらなんでも言いすぎじゃないかと、私には感じられる描写は数え切れない。
同じようなコメを書いている方もいるようですが、若かった自分がもっと輝けなかったのは当時の彼氏のせい、結婚生活の夢と現実があまりにも違うのは夫のせい、自分がモヤモヤするのは、いまの若い世代の女たちのせい、そういうストーリーの繰り返しに見えます。
三人の中で、序盤では一番まともそうに見えた登場人物が、自分勝手な言動の最たるものだったり、自由きままに暮らしてきた登場人物が、シニアな白馬の王子様とラブラブになったり、共感できないエピソードのてんこ盛り。
ほかにも同様のことを書いている方がいて、かぶってしまいますが…
中盤、ほかのアプリのコメ欄では、かなり支持を受けていた時期には「男は種を残したら、適当なところで死んでほしい」とまで主人公が言い切った。
これ、男女逆の設定で、男性向けの作品で同じ言動があったら、女性たちに見つけられ次第、連載打ち切り、掲載誌は廃刊に追い込まれるんじゃないかと思うのです。
別居中の夫がクローゼットに置いたままにしている洋服を(連絡は取れる状況)、共同生活のスペース確保には邪魔だからと、中古ショップに買い取らせて勝手に処分し、おこづかいゲットで喜ぶ回など、コメ欄は大絶賛の嵐で、同じ女性として具合がわるくなる思いでした。
とことん、男に文句を言って、発散したい人にはおすすめです。
自分にとっては、これほど反面教師な作品に出あったのは、はじめてのことでした。