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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 銀太郎さんお頼み申す

    東村アキコ

    主人公の「遅咲き」に期待
    ネタバレ
    2025年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ほかの方が書かれていますように、着物の勉強にもなりますし、東村ワールドならではの、小技の面白さが全開の作品です。

    ただ、主人公の女性(25歳)が、あまりにも語彙力がなく、あまりにも教養がなくて、この年齢でコレは、相当にまずいのではと思います。

    漫画にマジになるな!と言われるかもしれませんが、「和裁」と聞いてもわからず「野菜?」と返したり、ギャグとしても単純に笑えないほどのレベルで、さむざむとすることもあります。

    なかでも、着物のプロともいえる、日本代表クラスの「おねえさま」たちに日々囲まれていながら、およそ2年を経過しても、「たとう紙」を「タトゥー紙」と認識していて、その発音でしゃべっています。これは、着物に対する冒とくともいえるものではないでしょうか。

    作品のなかで「なんの考えも持たないまま、夢もないまま、バ○大を出て、『就活マジメにやらなかった組』の行きつく先として、数年先が見えない、バイトの日々」と、主人公が語っていますが、失礼ながら、「ふつうに会社に就職した人」がエリート扱いされる世界の人には、上記のような「誤変換」も、責められるものではないのかと考えてしまいました。

    30年以上前からある「ゲットした」と言う言葉を、ネィティブに話すのは、本人の責任ではないかもしれないけど、そんな言葉を着物の師匠に向かって「(着物関係のものを)ゲットしますんで」などと話しているのを見ると、ただガッカリします。

    読む人に夢をあたえるノンフィクションとは思っても、たとえるなら、野球をなにも知らない少年が、まったくの偶然から甲子園強豪校の野球部に入り、なぜか先輩たちから可愛がられて、いつしかレギュラーにもなっていく、そこで1年をすごしても、ヒットを打てば三塁に走って行ったり、フォアボールを知らなくて打席に立ったままだったり、それほどまでに「無知」な主人公には、誰も共感できないのではと思います。

    時々ある、銀太郎さんの「サイドストーリー」や、主人公の親友の「モコちゃん」の成長物語のほうが、よほど、スピンオフにして作品にしてほしいと思います。

    「まだ25歳です」でも、いいのよ。でもね、いくらなんでも、あなたは不勉強よと、作品の中に入っていき、人並みの教養を身に着けるためのアドバイスしたくなる、そんな主人公のおはなしです。
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  • ローカル女子の遠吠え【電子限定版】

    瀬戸口みづき

    メジャー県?静岡の解説本
    ネタバレ
    2024年11月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 静岡といえば、お茶、みかん、サッカー、研ナオコさん、そのくらいのイメージしか持っていませんでしたが、これだけ自分の人生にほとんど接点のない県(ディスりではありません)のことを詳しく知ることができたのは、収穫でした。

    登場人物がみな可愛くて「影の主役」があちこちにいます。そして「静岡に左遷されてきた」という、県民の皆様から抗議が殺到するのではないかと思われる表現を作中で堂々とされている「雲春さん」は、もはやダブル主演といってもいいほどの存在になっています。

    そして、本来の主役の「りん子」さんは、もう10巻を超えても、いまだに同僚や周囲の人に心を開けていないのが、だんだん、残念な人に思えてきてしまいます。

    頭脳明晰なようすが描かれるものの、過去のエピソードからすると、家庭が経済的にはけして安泰ではないのに、国立大を目指さずに私立の推薦に全力をそそいでいたり、スナックのママをして女手ひとつで育ててくれた母に向かって「虚業」と言い放ったり、なんというか、とてもチグハグなタイプの女性です。

    初期のころは、そういう姿もどこかほほえましくありましたが、これだけ長期間、ムスッとした顔で同僚を批判する発言ばかりしている様子、そんな自分に苦しみながらも、ではどうすればいいかを実行に移さない様子、見ていてモヤモヤしてきます。

    おそらく、20代後半にさしかかるであろう年齢の彼女には、もっと若さを楽しんでほしい、あなたの周囲には、素晴らしい仲間がいるじゃないのと言ってあげたい、こういうのを母親のような気持というんだろうなと、気づかせてくれる作品でした。
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    0件
  • 勿論、慰謝料請求いたします!(コミック)

    無糖党/soy/m/g

    中盤からバテてきた?
    2024年11月9日
    おもしろさは、多くの愛好家から保証されることでしょう。

    ただ、中盤から、すこし絵が雑になってきたように思います。
    いいね
    0件
  • たくましさんは毎日最強

    ソラマ

    霊長類最強ガールが…
    2024年11月9日
    まだ連載開始から間もないためか、世の中に十分に知られていないようですが、とにかく純粋におもしろい。

    ヒロインの体格は、現実にはありえないものですが、そこは漫画ですからOKです。

    恋愛ってなに?赤ちゃんはどうしたらできるの?なんてお花畑ではなく、ヒロインはふつうに、欲もあれば傷つきもする、正常な感覚の女性です。

    でも、なかなかそれを表に出せない。

    そこに、もうありえないほどに情けない姿で現れたパートナーとの愛をはぐくんでいきます。

    このパートナーもまた、スピンオフで作品ができるほどの逸材で、読者を飽きさせません。

    異世界ものが大流行のいま、現実世界で、ちょっとだけ現実離れしたほほえましいドタバタラブコメディーを楽しみたい方におすすめです。
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  • そもそもウチには芝生がない

    たちばなかおる

    見ていてはずかしくなる。
    ネタバレ
    2024年10月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 99%の熱狂的なファンと、1%の批判的な読者に支えられている作品というべきでしょうか。

    とにかく、男性への批判の大合唱に終始する。同感できる事例もあるにはあるけど、それはいくらなんでも言いすぎじゃないかと、私には感じられる描写は数え切れない。

    同じようなコメを書いている方もいるようですが、若かった自分がもっと輝けなかったのは当時の彼氏のせい、結婚生活の夢と現実があまりにも違うのは夫のせい、自分がモヤモヤするのは、いまの若い世代の女たちのせい、そういうストーリーの繰り返しに見えます。


    三人の中で、序盤では一番まともそうに見えた登場人物が、自分勝手な言動の最たるものだったり、自由きままに暮らしてきた登場人物が、シニアな白馬の王子様とラブラブになったり、共感できないエピソードのてんこ盛り。


    ほかにも同様のことを書いている方がいて、かぶってしまいますが…

    中盤、ほかのアプリのコメ欄では、かなり支持を受けていた時期には「男は種を残したら、適当なところで死んでほしい」とまで主人公が言い切った。

    これ、男女逆の設定で、男性向けの作品で同じ言動があったら、女性たちに見つけられ次第、連載打ち切り、掲載誌は廃刊に追い込まれるんじゃないかと思うのです。

    別居中の夫がクローゼットに置いたままにしている洋服を(連絡は取れる状況)、共同生活のスペース確保には邪魔だからと、中古ショップに買い取らせて勝手に処分し、おこづかいゲットで喜ぶ回など、コメ欄は大絶賛の嵐で、同じ女性として具合がわるくなる思いでした。

    とことん、男に文句を言って、発散したい人にはおすすめです。
    自分にとっては、これほど反面教師な作品に出あったのは、はじめてのことでした。
  • 課長 島耕作

    弘兼憲史

    サラリーマンのお手本?
    ネタバレ
    2024年10月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ どの「耕作」にレビューするか迷いましたが、やはり「入口」になる作品はこれでしょうから、こちらに失礼します。

    もう、令和どころか、平成の半ばあたりからは「完全アウト」の人物です。

    いまも、人生の成功者として、温厚な人格者として「相談役」が老後を楽しく、かつ、まだまだ現役でエネルギッシュに活躍する姿が連載されていますが、何千人もの人生をつぶしておいて、よくもまあ好々爺のふるまいができるものだと寒気がしてきます。

    新人のころから、新人研修の講師の女性の不倫の現場を偶然に目撃し「ビジネスは相手の弱みを握れといいましたよね。」とドヤ顔で交渉に入ろうとする。こんなのは序の口。

    どんなに会社に貢献した人でも、人手が足りてきたら、ゴミのように捨てる。
    それが一緒に汗を流した盟友でも、自分に利益がなくなれば知らんぷりでポイです。

    自分の弱みを握られると、相手が「お前のオンナを差し出せ」と言ってくる。(昭和の作品では、金品ではなく、敵のパートナーの女性を性的に侮辱することで勝利とするような描写がすくなくなかった。)

    それを「そんなことを言われたが、僕は…」と言葉を濁しながら、パートナーに伝えると、女性は自ら敵のもとへといく。

    帰ってきて、女性が「自分はもう汚れてしまったから」と、身を引くと伝えてくると「そう、それじゃ仕方ないね。いままでありがとう」みたいなことを言い、ひきとめもせずにバイバイ。

    そしてまた、妻子がいるのもかまわず、社内の若い女性と肉食オフィスラブ三昧。

    これのどこが、サラリーマンの理想像なんでしょうか。

    ほぼ全作品を読み、あちこち記憶がまざっているようなところもあるかもしれませんが、本当に、多くの同僚や盟友、パートナーを踏み台にして、けちらして、よくも「相談役」として穏やかに余生をおくれているものです。

    でも、こういうのが現実なのかな。自分の周りでも、出世した人は、たしかに、善人ばかりとはかぎらない。

    女性の部下には、とても読ませられない。でも、男性の部下には、私費で単行本を数十冊購入して、社内研修のテキストにして読ませて感想を書かせてみたい。
  • ブスに花束を。

    作楽ロク

    タイトルで損してる、素敵な作品
    ネタバレ
    2024年10月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ もう、すべてのキャラクターが愛されるべき人たちで、あたたかい気持ちになれる作品です。

    前髪をあげたら、じつはかわいい、ちょっとメイクをしたら、すごくかわいい、そんな夢物語ではなくて、主人公はいたって普通の女の子です。

    そう、ブスなんてね、いないんです。かわいいか、ふつう、それだけ。
    それはきっと、男子も同じ。

    そんな女の子が、クラス、学校どころか、他校にもファンがいる超絶イケメンで性格温厚、でも恋愛にはポンコツな男の子から求愛されて、だんだん心を開いていく。

    王道だけど、ほかの作品にはない、なにかがあります。
    ところどころに、心の中の天使と悪魔みたいな、心臓に突き刺さる愛の矢とか、いろいろな年代の「小技(わざ)」の描写がいっぱいなところ、それもある。

    一時期、進行上、あえての悪役になる登場人物もいますが、やがて強い味方になってくれます。

    もう、こんな高校生活を送ることができたら、どんなに素晴らしいか。まあ現実は現実として。

    ひとつだけ、難点があるとすれば、タイトルに、もうひとひねり、入れられなかったのかなというところ。そのままだと、ルッキズムだと批判されかねない。

    ああ、さえない女の子が、学園スターの男の子から求愛されるパターンね、とスルーされることも少なくないのではと思ってしまいます。

    もう、全員のスピンオフをつくってほしい。
    ちょっとユーウツな出勤時、電車の中で1話、2話読むと、こころが浄化されて、すっきりとする、あのときのみんなの名作です。
  • 海自とおかん

    上田美和

    これを男性たちに読まれたら
    ネタバレ
    2023年7月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同じ女として、いつまでもピュアな気持ちは持ち続けていたいし、独身ならどんな若い子に現実世界でときめいても自由だと思います。ただ、まあこれだけ理想が詰まっていると、どこか読み進めるのが気恥ずかしくなってくるんですよね。

    主人公は努力家のシングルマザーで、子どもふたりを育てあげたことは尊敬の対象となるし、ひと息ついたところで、恋愛を楽しむ権利は十分にあると思う。

    でも、大金持ちのマダムが年間数百万をかけても、ここまでにはならないでしょうという、国内トップ女優なみの美しさと若さの描写が、ちょっとありえないと、冷めてしまいます。

    まれに、生来の美しさを備え持つ人というのは存在しますが、10代から子育てをしてきた30代半ばの女性にこの美貌では、ファンタジーが過ぎるというもの。どんなに美人でも、多少は年齢に合わせた描写がありますが、もうお肌つるつるのツヤツヤで、10代のようなみずみずしさには、さすがに違和感があります。

    そして、相手となる男性は、ほかの人も書かれているように、超絶イケメン優良物件で娘の同級生という設定は、ちょっと女の夢を詰め込みすぎなんじゃないかと思う。

    これ、もし男女が逆の設定で、シングルファーザーが息子の同級生の女の子と付き合い出すという作品があったら、女性としてはどう感じるか。

    偶然に立ち寄った場所で、超絶エリートで読モなんて相手にもならない美貌をほこる相手側から求愛されて、自分もまた10代後半のような筋肉質の体で精悍さと甘さを併せ持つマスクである、なんて設定だったら、どうなんだろう。

    たぶん、ありえない、キモキモ、これを男たちは支持しているの?バ〇じゃないの?大合唱になるのでは。

    女が、ファンタジーの世界で、ありえない夢をかなえる主人公を見て疑似体験をするのは、素敵なことだと思います。

    でも、この作品を好きというなら、男性向け作品で「アラフォーのシンパパが、子どもの同級生の超美少女から求愛されて、なんでもしてもらえて、遅れてきた青春を楽しむ」といったものがあったとしても、あたかたく、上からではなく、同じ立場の読者として、認め合うことが必要だなと思いました。