姫様、無理です!~今をときめく宰相補佐様と関係をもつなんて~ 連載版
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姫様、無理です!~今をときめく宰相補佐様と関係をもつなんて~ 連載版

小神よみ子/竹輪/三浦ひらく

タイトルに反して6巻まで辛い

ネタバレ
2024年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 姫様の安易な行動から、辱められ蔑まれ妬まれ自尊心をとことん踏みつけられるフェリが正直読んでいて辛い。
ラメルが優秀なはずなのに、フェリは逃げている間も虐げられる様は、スパダリのハズなのにヒロインを全然守れてないダメ男にしか見えない。
そのくせ、ようやくスレ違いが正されるシーンは、平坦であっけなく和解して、理不尽への憤りや、切なる願いなど読んでる側に響くものなく進んでいく。

6巻ラストは強引なタイトル帰結に感じたし、そもそも、ラメルがカッコいい容姿に思えたのは結婚式だけ。フェリや女性キャラの可愛さも足りなく感じる。

結婚式で誓いのキスを省略するなど簡素な理由とか置き去りの設定も残る。

それでも星2の評価なのは、冒頭に挙げた、フェリを誤解させて追い詰めていく描写が見事な点にある。読んでいて後になっても公然とした弾劾がなされないので不快でしかないのだが、憧れですら自ら恥じ入っていくほどのフェリの惨めな心理はよく描けている。

7巻以降はフェリの優秀さが発揮されるのだけど、タイトル文字のポップなイメージで読み進めたら、悲惨だなーと思った作品でした。
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