アルテ
」のレビュー

アルテ

大久保圭

こういうものと割り切れば良い

ネタバレ
2024年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中世ルネサンスのイタリアを舞台にした作品なので、とても楽しみにして読み始めた。作画はとても素晴らしく街並みや服装、フレスコ画制作の工房の様子、教会も実在する物をきちんと描いていてワクワクする。細かなところもその時代の事をきちんと調べて描いているようです。でも、読んでいて時折疑問符が頭によぎる。脇役にしてもこの人物はモデルがいるのかな?この葬儀は誰のこと?とかこの貴族はモデルは?とか、絵は丁寧なのだけど、その辺がホワッとしていて。アルテは架空としても名前がアルテってその時代の女性には無いなぁ、とか。arteはイタリア語のアートですよね。なんか今ひとつ入り込めない。読んでて、ん?ってなってしまう。女性蔑視の時代で絵描きへのひたむきな情熱は感じられても、ここぞというドラマがないまま、どんどんストリーは進む。テンポは良い。難しい事も書いてないから一つの娯楽漫画作品として読めば良いのかな。
でも、16世紀のフィレンツェっていったらメディ家とか偉大な画家達とかどうしてもスルーできないはずのものが、全然出てこなくて。それも??なぜ?
物足りなさをどうしても感じてしまう。アルテの人生物語として読めば良いのかな。まだ途中までしか読んでないので、これから面白くなると良いなという希望を持って星5です。自分はイタリアのルネサンス期が好きなので。。。
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