皇帝陛下の極甘家族計画
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皇帝陛下の極甘家族計画

栢野すばる/コトハ

たくましい母ちゃん。

ネタバレ
2024年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 273ページ挿し絵あり。異母兄王から虐げられてきた小国の王女ヒロインは帝国への貢物、いわゆる人質妃として嫁ぐ事に。夫である皇帝から殊の外愛されたが、それをよく思わない周囲の陰謀で夫のいぬ間に僻地へ飛ばされてしまい、極秘で出産する。数年後ひっそり生きていたヒロイン母子の元に帝国から遣いが来て…という話。メソメソしていた少女が母となり、強くたくましく成長する様がとっっっても気持ち良かったです。特にお茶会のシーンなんかは頭の足りないお嬢さん方を手のひらで転がしていて素晴らしかった。一方のヒーロー(苦笑)。こいつは国の王にあるまじき、所謂ヒロイン以外どうでもいいマンでして、本気で母子を甘やかします。今まで気苦労が多かったし許す。それとは逆に宰相に対してなど残虐で腹黒な一面も持っていて二重に楽しめました。裏の顔がある男…大好物。ミルちゃんはこういうお子様が登場する作品にありがちな歳の割に語彙が豊富な子供ではなく、しっかりと幼児だったのでよりリアルに、違和感なく楽しむことが出来ました。挿絵も好きな先生だったのでそこもポイントが高かったです。ありがたや。
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