過酷な環境であるも、持ち前の聡明さと芯の強さで強かに生きていくヒロイン。そんなヒロインに感銘を受け、愛していくヒーロー。宰相の陰謀によりヒーローの前から去らざるを得なくなるヒロインですが、ひっそりと子供を産み、子供を守ろうと必死に前を向きます。精神的に強くなったヒロインを、やっとの思いで探し出し迎え入れたヒーローは、相変わらずヒロイン一筋で他には目もくれずブレませんし、国を良くしようと色んなことを改革します。ヒロインもそんなヒーローを愛し、支えていこうとします。子供を通じて家族としての絆を深めていく様は、読んでいてとても心地良かったです。ですが、ヒーローを敬愛する脳筋近衛には心底腹がたちました。ヒーローの幼馴染だからって、自分の立場を弁えず言葉遣いも悪い。そんなやつをヒロインを守る立場に置くなんてありえない。どんなにヒロインがヒーローに愛されてても、どんなにヒロインが品行方正でも全然ヒロインの事を認めないし、謝罪も方向性が間違ってるし、結局態度を改善しないまま遠ざけられておしまいだし、なんだかモヤモヤが残りました。