悪役令息なのに愛されすぎてます
」のレビュー

悪役令息なのに愛されすぎてます

今城けい/石田惠美

文章のしっかりとした異世界

ネタバレ
2024年10月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読みやすくて軽すぎない、ちょうどいい文章の異世界悪役令息ものでした。悪役令息に生まれ変わった律ですが、生まれ変わった瞬間からいい人になるので、その時点で悪役もののストーリーは展開せず、「あれ、いい人?」エピ満載の仕様です。生まれ変わる前は平凡でどちらかというと目立たないモブな公務員という設定。転生ものはほとんどがこの設定を踏みますね。前世では平凡、もしくはどちらかというと嫌われていて、転生して素直に自分を出すとやたらいい人扱いされる…それは元がひどい悪役令息だから。ただ普通の感覚をもっているだけでいい人になれる、それが悪役令息転生ですね。現代人としての「知識」というチートで、周りを驚かせたり。少女漫画でいうと、「平凡な私をなぜか一途に好きになる学園のアイドル」というか…。そのテンプレにちょっと飽きてはきましたが、この作家さんの文章力でラストまで一気に読みました。それにしても茂雄だけでなくグレンも転生者だったとは。茂雄の発言力が殿下よりも上なので、殿下のわがままシーンもノーストレスでした。
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