アイネクライネナハトムジーク
」のレビュー

アイネクライネナハトムジーク

伊坂幸太郎/いくえみ綾

小さな夜の音楽

ネタバレ
2024年10月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルを口に出して言ってみたくなる。まさに秀逸タイトルです。
まるでミステリのひとつの事件が数珠繋ぎのように、ここでこの人がこう繋がる、つながっていくのかなるほど。ここはそうなるか…ほほうと。ミステリものではありませんが、ワクワクするような人と人との繋がりの視点が興味深くおもしろい群像劇でした。
斉藤さんがまたいいところで登場するんですよね。
ラウンドボーイの件では、深夜なのに「うおおおぉー」と同じく喚叫しそうになりました。
原作も読もうと思います。
いくえみ作品「ローズローズィ~」から、「受け入れることが前に進むこと」というセリフがありまして…わかっちゃいるけどそれができないから、うだうだといつまでも虚無あるいは空虚でからっぽ状態が続くのかともどかしい。人生とはままならないものであります。なんてとりとめのないことを考えてしまう。
いつかは自分も前に進めるのだろうか
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