ドーナツ屋の夜のつれづれ
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ドーナツ屋の夜のつれづれ

古池ねじ/青井秋

19歳の青年の静かな決心のお話

ネタバレ
2024年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊クーポンを何に使おうかと悩んで、KindleでBLを読んだことのある、古池ねじさんの一般作品ということで購入しました。美味しいドーナツといい男が出るらしいので。(いい男が出なくても最近はいろいろ書く人のを読んでますが。)主人公はどこにでもいそうなちょっといい家庭の浪人生の信也くん。お父さんが大学教授、お母さんが弁護士、2つ上の兄はシレッと努力家の優等生でいい大学に通っている。そんな信也くんは、普通に出来る子のはずだったが、全ての大学に落ちてしまった。そして一部の浪人生が嵌まる負のサイクルにまさに嵌りかけてる最中、家族の勧めで京都の祖母の家に世話になることになって、、、という始まり。懐かしの祖母のドーナツ屋さんがネオンサイン瞬く深夜営業のイケてる店に様変わりしてて、愛想のいい謎の大男が雇われ店長になってて驚く信也くん。深夜営業のドーナツ屋さんなんてニッチな商売ですね。某シリーズものをつい思い出してしまいますが、幽霊は全く出てきません。(笑)戸惑いながらも、新しい環境に馴染んでいく信也くん。初々しいです。思ったよりずっといい子です。店長のレンさんもちょっとだけ秘密があった(?)イケメン。33歳の若白髪が渋いです。秘密(?)は最後まで読むと分かります。私としては、兄の優也と信也のキャッキャウフフ(?)の京都観光にも萌えました。読んでみてください。お勧めです。
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