熱砂の相剋 ~獅子は竜と天を巡る~
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熱砂の相剋 ~獅子は竜と天を巡る~

戸田環紀/小山田あみ

世界観が面白い

ネタバレ
2024年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。自分の魂が具現化した霊獣を持つ人々がいる世界。受けの霊獣は忌み嫌われる獅子で、幼い頃に国を追放される。攻めは受けの幼馴染で追放された受けのことをずっと気にかけ続けてくれていた。攻めがまっすぐ一途に激重なのが良い。受けのことを好きで好きで堪らないけれど、受けの気持ちを尊重して押し付けはしない。ただ言動全てに愛情を感じるので受けは「どうしてそこまで俺のことが好きなん?」となっちゃうくらい。受けを侮辱した相手に、受けが望んでないから殺さないけど次は簡単に死ねると思うな、一族がいるなら滅亡させてやる、俺はやると言ったら必ずやる。とバチギレるシーンも印象的。受けが攻めの気持ちに答えようと裸で攻めに迫るシーンもとても良かった。上手く攻めに真意が伝わらなくて頑張って説明しようと言葉にして伝えるセリフが可愛かった。霊獣は魂に素直なので好きな相手には懐いて甘えちゃうのも可愛かった。追放された受けを育てたビザンや、受けが引き取った孤児のラクシュ、そして受けの父親など受けを取り巻く人々のエピソードも心温まって素敵だった。
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