このレビューはネタバレを含みます▼
(2巻完結)もんでんさん買いです。早く読めば良かった~。
新聞訃報欄に載った男の半生を、彼が通り過ぎた八人の女性達の回想で紡ぐ。生まれつき両手に六本の指を持つ影山博人は、青年期まで極貧の苛烈な環境に耐え自ら過剰指を切り落とし、裏の権力者にのし上がった謎多き男。
生き抜く為に感情を隠し多くを語らずも、踏み台にした女性達に生きるチャンスを与えて、死後に涙を流してもらえる博人。非情と律儀な優しさを持ち合わせた博人に魅せられ、訳アリ女性達の人柄は興味深く、一気に三周しました笑
昭和~平成に変わる時代、仄暗い釧路の空、博人が遺した言葉、もんでんさんの扇情的な描写どれも合った読み応えある二冊で、気になる伏線もあるので原作を読みたいです。
『エロスの種子』内の桜木さん×もんでんさんの対談がとても面白かったのに、神タッグ本作を積み本にしていたことを悔やみました笑