天官賜福
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天官賜福

墨香銅臭/鄭穎馨/日出的小太陽

壮大なのに、とても個人的な物語

2024年10月25日
壮大な世界観と神話的な設定に惹かれて読み始めましたが、読み進めるほどに、この物語がとても個人的な感情の積み重ねで成り立っていることに気づかされました。
何度も転落し、傷つき、それでも生き続ける謝憐の姿は、英雄というより、ひどく人間らしく描かれています。花城の存在もまた、献身や信仰という言葉だけでは片づけられず、「それでもこの人を選ぶ」という意志そのものとして描かれているのが印象的でした。
物語は長く、決して軽く読める作品ではありません。それでも最後まで読み切ったとき、これまで積み重ねてきた痛みや選択のすべてが、ひとつの答えに辿り着く感覚がありました。
どれほど遠回りをしても、何度傷ついても、それでも選び続ける。
その姿を最後まで描き切った点に、この作品の価値があると思います。
読み進める中で、何度も立ち止まり、感情が追いつかなくなる瞬間がありました。
そのため、評価は★5です。
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