あまくち天使とスパイシー【コミックス版】
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あまくち天使とスパイシー【コミックス版】

赤星ジェイク

知らぬは二人ばかり

ネタバレ
2024年10月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛らしいのにスパイシーな世界観でした。天使と悪魔が共存して死者の世界の均衡が保たれている感じなので、仲が悪くも決別はしていない世界観。受けと攻めは現世で人の身を授かり共同生活をすることに。受けは罰として新米天使なバブちゃん攻めの教育係も兼ねることになって…という展開。純心な攻めの前でついつい下品な下ネタとか言っちゃった時に「口が滑った」「つい悪魔の身内ノリが」と謝る受けが面白かった。魚を盗んだネコちゃんを説得しようとして猫パンチを食らっている攻めちゃんも可愛くて好き。朗らかで可愛いバブ攻めちゃん。天使の輪っかをビデオ通話の時に女優ライトみたく使っているシーンも笑った。その他暗闇の辺獄での家庭菜園で植物育成ライト代わりに使われたりする輪っか笑。そんなほのぼのイチャイチャ生活を送る二人の裏で上司達の間では不穏な話がされている。受けは正直堕天した元天使とかありそーと予想していたけれど、あの可愛い攻めちゃんが!とびっくり。不穏そうな空気は途中で路線変更され(あとがきにもあった)思ったより穏便に着地したので可愛い話のまま終わりました。でも罪人で作った塗り壁や罪と赦しの話などピリッとスパイシーな宗教観もあってアクセントになっています。
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