積木の恋【単行本版】
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積木の恋【単行本版】

黒沢要/凪良ゆう

本当の愛

ネタバレ
2024年10月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 貧しく恵まれない家庭に生まれた詐欺師の主人公が、裕福で人付き合いが苦手でゲイの医師にまっすぐな愛を向けられて、本当の愛を手に入れる話。医師が詐欺師を好きになったきっかけは、憧れの人に似ていたからだったけど、身代わりではなく詐欺師自身を好きになり、騙してくれていいからいて欲しいというセリフや出所後に迎えにきた医師の姿には、涙が止まらなかった。裕福であった医師だが、ゲイで人付き合いが苦手なことで、生きづらさを感じて、幸せじゃなかった。お金の有無で幸せは決まらないんだと、改めて感じた。ハッピーエンドな話だが、途中一緒に入れないと詐欺師が話す場面にはヒヤヒヤしたが、泣きながら話ていることに気づき、強引に引き留めた医師は、相手の気持ちに気づけるように変わってきており、人としての成長がまた嬉しかった。絵には好き嫌いが出るかもしれないが、映画を見終わったような、満足感があって、よかった。
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