バカとαの研究室
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バカとαの研究室

多賀タイラ

βばかりでαとΩがほとんどいない世界

ネタバレ
2024年10月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ αとΩがほぼ絶滅している中で、小学生の春日井重幸と清水耀太がそれぞれαとΩであることがわかります。耀太は重幸と一緒にいたい、重幸の気持ちがわかりたいからαになりたいと第二性の研究をすると宣言します。高校生になった耀太は、第二性の研究会を結成してフェロモン研究に余念がなく、初ヒート♪キターO(≧∇≦)O─♪と早速重幸を呼びつけて色んな調査をしようとします。耀太の動機は健気なのですが、耀太のことが好きな重幸には「好きな相手に性欲ひた隠しの性行為をする」というトンデモ罰ゲームなのでした。研究に燃える耀太の実験はどれも見事なエロトラップで、困惑しつつ耀太のお願いを断りきれない重幸とのやりとりが楽しいです。そこにβの野木敦が転校してきます。そして耀太に本物のヒートが訪れるのでした。耀太のおバカで純粋、真っ直ぐな気性がおもしろ可愛いです。フェロモンに突き動かされて耀太を傷つけることを恐れる重幸が耀太から離れる決意をした時、耀太は初めて自分の気持ちに気がつきます。テンポの良さと程よいタイミングのエロに二人の気持ちもしっかりと描かれているカラッと明るいオメガバでした。
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