狂四郎2030
」のレビュー

狂四郎2030

徳弘正也

偽りのない愛

ネタバレ
2024年10月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ こんな素晴らしい作品を今まで知らなかったなんて。
初めて漫画を電子書籍で全巻購入しました。
日曜日をこの作品20巻読むことだけに使いましたが、とても有意義な時間だったことをここに記しておきます。
2004年にこのような作品がすでにあり、そこから20年。こうやって何かしらの形で自分の手元に来てくれたことに感謝したいと共に、このような作品を通じて、より多くの人が今の世の中を少しでも愛で満たしていければなと思います。
かつてこんなに血が流れるラブストーリーをみたこともなければ、主人公に対してここまで応援したこともありませんでした。
それはこの作品が「1人」の目的達成のためではなく、「2人」だからということがあるのではないかなと。
あと5年で本当に2030年になります。
この作品の連載終了から20年がたち、マッチングアプリの登場やSNS上で繋がれる便利な世の中になりました。
だからこそ、今の世代にはよりこの作品が届くことだと思います。
作中で狂四郎と、志乃が「実際に会うのが怖い」という瞬間があります。
その気持ちこそ、「2人にとって本当に会うために大切な要素」たのではないかと。
嘘偽りのない愛だからこそ、それを受け入れてもらうために、2人は隠し事もせず、全てを曝け出した上で、大きな愛で包み込みました。
最後にはなりますが、私はここまでの壮大なラブストーリーをドラマでも、映画でも、小説でもみたことはありません。
この作品を世に送り出してくれた徳弘正也さん、
また出版に関わってくただった方々、本当にありがとうございました。
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