氷の城壁 単行本版【フルカラー】
」のレビュー

氷の城壁 単行本版【フルカラー】

阿賀沢紅茶

ピュアな青春群像劇

ネタバレ
2024年10月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品は、小雪(こゆん)、美姫、湊、陽太 の高校生四人をメインに、揺れ動く繊細な心模様を鮮明に描く青春群像劇風なストーリーだ。 この四人は、それぞれキャラが異なりながらも、全員とも性格が良くて、私はみんな大好き。
また、個人的には、小雪のクラスメイトの月子も大好き。
月子の独特な心和むホッコリした佇まいが好き。小ぢんまり可愛いくて、人の気持ちを察して黙って優しく手を差し伸べてくれる癒やしの存在だ。月子メインのスピンオフがあれば嬉しい。 湊の家の、湊大好きポン太、も可愛いくて癒やされる。
この年頃の思春期は、器用になれなくて、心がピュアでナイーブで傷つきやすいがゆえに、誤解や気持ちのすれ違いが起こり、心にトラウマが生じたり、闇を作ったり、挫折したり、色々と人生の試練を経験する事が多い。
だからこそ、そこで生まれた友情や恋は、かけがえのないもの...愛しい大切な一生の宝物になる。
この作品は読み始めたら止まらない魅力がある。心をグッと掴まれ、この世界に引き込まれ、入って出られなくなる。
キュンキュンしっぱなし。何度も読み返したくなる。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!