来世は他人がいい
」のレビュー

来世は他人がいい

小西明日翔

ぶっ飛んだキャラたちが弾けまくる

ネタバレ
2024年10月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品では、ぶっ飛んだキャラたちがハジケまくる。
初めは、極道の家に生まれ育った男女のヤバい話!? なのかと恐れおののいてしまった。
確かに、ヒロインの吉乃は、一見、常識人に見えるけど、肝がすわっていて、矜持を守る為には、自身の臓器を売る事にさえ躊躇しないドスの効いた女。( 実際は、腎臓を摘出していない。絶命ギリギリまで血を抜いただけらしい。それはそれでヤバいけど。この事実を当事者である吉乃は知らない。臓器がとられていなくて無事で良かったね。) 一方、ヒーロー役の霧島は、破天荒、を超越して、頭の中がぶっ壊れてるのかと思われるほどのサイコパス界隈の更に向こう側の人。そして吉乃を盲目的猛烈に好き。
吉乃の家族同然で昔馴染みの翔真は、吉乃を守る侠気のある男。
その他にも色々味わい深いキャラが登場する。
とにかく、ヤバい話に間違いないのだけれど、読み始めたら止まらない、ジワジワ中毒にヤラレる感じで、耽溺性のある作品だと思う。
特に、吉乃が奥深い。凛々しく美しいのは見た目だけではなくて、魂の核が底抜けにピュアで美しくて強く逞しいのだと思う。
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