このレビューはネタバレを含みます▼
表紙の黒髪主人公が受けです。
試し読みで確認できる絵柄と表紙の絵柄が随分と違うことと、1話でのいつか攻めに気持ちを伝えたいと意気込む受けが誰かにフラれた人の「告白しなきゃ友達のままでいられたのに」を偶然聞いてしまい怯む展開や、攻めの写真を生徒手帳に入れて持ち歩く⇒本人バレの展開が少し古めのテンプレ(この言い方好きじゃないけど)をあまりにもきれいになぞっていたので逆にここからどう持っていってくれるか!?というのが気になり購入しました笑
結果的には、うーん、無茶な展開はないし減点ポイントがあるわけでもないんだけれど、この二人だからこその突出した展開みたいなのがもう少しあったら良かったな。1話が王道ながらも、受けが恋に落ちる瞬間や攻めの受けに対する印象が変わるシーンが丁寧に描写してあってすごく良かったんですよね。受けの泣き顔もメチャメチャかわいくて、強気な子の泣き顔描くの好きなんだろな〜!みたいなのも伝わってきて。だからこそ期待したんですが図書委員やヤンキー要素、中学時からの片想い設定は2話以降では活かされず、受けのかわいいところは前半にたくさんあるんだけど攻めの見せ場がほぼなかったのも物足りないと感じる一因かも。
絵柄の変遷について記載しておくと、表紙の様な幼めの絵柄は2話〜で、1話のみゴツめ大人っぽい絵柄です。個人的には1話のゴツいのに柔らかさの残る作画タッチが好きだなぁと感じていたので、絵柄もだけど線がどんどんかたくなってっちゃって平面的になっちゃったのも少し残念だったかな。
修正は白短冊。初めての受けがあんまり感じられなくて攻めが一人で達しちゃうのが、なんだかリアルで良かったな笑