メルティホワイトアウト[コミックス版]
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メルティホワイトアウト[コミックス版]

鯛野ニッケ

2人の絆が見える

ネタバレ
2024年10月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買いです。
今、舞台にハマっているので劇団や劇団員、脚本、演出、全てが私に刺さり、ストーリーも相まって胸がいっぱいです…。

小劇場で脚本&演出を行う國司辰彦×もともとはその小劇場出身で今や有名俳優になった早坂真樹。
有名俳優の早坂が、声が出ない状態で突然小劇場に顔を出した。原因は不明だが舞台上では声が出る。
多くを話さない早坂だが古巣の劇場で辰彦に会い、自分が蓋をしていた気持ちを解放したことで声が戻り、次のステップへと一緒に登っていくストーリー。
役者と脚本&演出の絆って、こんなに繋がってるんだ…と思いを馳せてしまいました。
お互いの脚本や演技が魅力的だからこそなんですが、その本人にも惹かれていくっていうのが良いですよね。
早坂の俳優としてのキャリアは辰彦によって切り拓かれたと言っても過言ではなく、役の入り方も、憑依型と言われるがその実辰彦が昔キャラクターの背景をメモしたノートを見せたのがきっかけで、背景まで考えて役を落としている。
早坂の原点は辰彦なんだよね。
そんな2人が5年も離れ離れで良いわけないじゃん!早坂の声が出なくなるのも仕方ないって!
最後、辰彦の方が自分の活躍するステージを大きくしていこうとしているのがまた良かった。高め合える関係は美しいです。
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