このレビューはネタバレを含みます▼
レジーナCOMICS24時間限定無料企画で、ありがたく全巻拝読させていただきました。
よくある乙ゲー世界に転生する作品ですが、基本的に主人公は転生者の悪役令嬢(役)のバーティアなのに、攻略対象の一人である王太子の視点で話が展開していくのが新鮮でした。
ただ、何で光の精霊はあんな愚かなヒローニアに喜んで使役し続けていたのか謎が深まるばかりです。出会いのきっかけは光の精霊が怪我してる時にヒローニアが助けた(それも転生者のヒローニアにゲームの知識があった)からかもですが、一緒に過ごすうちに「こいつ(ヒローニア)ヤベェ…」ってなりそうですけどね。ゲームの強制力ということで脳内処理しました。
作画も綺麗でショタから青年王太子への麗しい成長具合は眼福でしたし、バーティアへの初期の無自覚執着からヤンデレ風味な溺愛への変化も良かったです。
またストーリーもしっかりしており、王家の闇の部分や、愚かなヒローニアに対する断罪だけでなく他者への労りや慈悲の感情を手に入れた王太子による救済も描かれていて楽しめました。
ですが…ひとつだけ残念なのがバーティアが可愛いし魅力的だけど、本当にうるさい。すごく喧しい。
★5評価だったけど、あまりの騒がしさに★4にしてしまいました。
王太子妃として諸外国の前に出していいもんか不安になるくらい淑女の欠片もない。
まぁこのくらいの勢いがないと、ゲームの強制力には打ち勝てないし、王太子の無自覚闇も払えないだろうという事で勝手に納得しました。