人間関係と愛憎のもつれが複雑で奥深い





2024年11月2日
『僕の可愛い酔っ払い』の続編です。前作は先生の初作品ということもあり、今ほど陰のある設定やストーリーではありませんでしたが、今回は翳りが濃かったと思います。私は、特別暗い作品が好きなわけでもなく、むしろ明るい方が好きなくらいですが、先生の作品は独特の陰の中に痛いけど優しい感情があるようで好きなんですよね。切なさく苦しい中にも確かに感じられる温もりがあるような…例えるなら夜空に輝く月ですかね。圧倒的な暗さの中で、満月でも太陽の何分の一かの明るさでしかない月。それでも闇夜より星明かりより明るく、その光は温かい。そんな唯一無二の作風が良いと思います。
今回は何度も修羅場や苦しい場面がありますが、暗闇の中で僅かな明かりを頼りに互いを見つけ、疑心暗鬼になったり躓きながらも、心を通わせ寄り添い合う二人の姿に感動しました。設定とか展開とか、かなり考えられていましたし、人間関係の愛憎も複雑で読み応えがありました。別のキャラ(壽)でスピンオフが作れるのでは?と思うくらいに心理描写の掘り下げも素晴らしかったです。
シリーズものですが、個人的には単品で読んでもOKと思います。
今回は何度も修羅場や苦しい場面がありますが、暗闇の中で僅かな明かりを頼りに互いを見つけ、疑心暗鬼になったり躓きながらも、心を通わせ寄り添い合う二人の姿に感動しました。設定とか展開とか、かなり考えられていましたし、人間関係の愛憎も複雑で読み応えがありました。別のキャラ(壽)でスピンオフが作れるのでは?と思うくらいに心理描写の掘り下げも素晴らしかったです。
シリーズものですが、個人的には単品で読んでもOKと思います。

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