屍と椿
」のレビュー

屍と椿

北国良人

孤独な者同士

ネタバレ
2024年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 屍様と呼ばれる呪いを受け継ぐ者。幼少期から、奉公先で疎まれ盗人になった者。
どちらも忌み嫌われ、必要とされたことがなかった。

出会った2人。椿と名をもらった盗人。雇われ世話をするのは仕事だからと言い聞かせる。
腐った身体に異臭、誰も近づかない、気味悪がられる屍様に、「普通」に接した椿。
互いにかけがえのない者になる。

ファンタジーだけど、人の偏見や誤解、人権を無視さした扱いなど、世知辛い背景は、人間の醜さを風刺しているようだ。
優しさや思いやる心、人を信じる心など正の部分が恋愛模様と共に浮き彫りになる。

エチが治療だなんて医師國村が言うから〜、誤解すんだぞ(笑)

ちょっと見、ショタっぽいけど、そんな子どもでもなさそう。時代背景は、明治や大正な感じ。

救済系BLかな。
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