このレビューはネタバレを含みます▼
デビュー作なんですね。爽やかで純な感じがいい。
高校まで陸上をやっていた矢野は、膝の故障で引退をした。走ることしかなかった。全ての時間を走ることに使ってきた矢野の喪失感は端からは分からぬほど大きい。
それを埋めたのは同じクラスの冴木だった。
福岡から同じ大学に行くと知り、ルームシェアをしようと提案した。
速くて楽しそうに走っていた矢野が時折みせる沈んだ様子をみて、何かしてあげたかった冴木。
2人とも、自分の気持ちに気づかず、限界がきて自覚する。ルームシェアが同棲に変わる。
気持ちの動きや、展開が丁寧で2人の戸惑いと切なさが伝わってきた。
恋人になり、誕生日プレゼントで、エチをもらう冴木(笑)きっと、社会人になっても続くんだろうなと想像できる2人だった。番外編欲しいな