武娼の君
」のレビュー

武娼の君

森谷理

絵柄がめちゃめちゃ好き。

ネタバレ
2024年11月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昭和後期の少女漫画みたいな絵柄がめちゃめちゃ好きなので、絵柄ストライクゾーン。禾火田書店のプリンセスやボニータに掲載されてそうな絵柄が大好き。しかも、『武』と付くからにはガチムキのいかつい受けが見られる!と思って、ものすごく期待して中身を一切試し読みもせずに買ってしまいました。ストーリーや設定や絵柄はすごく良かったのですが、申し訳ないけど少し後悔。表情のバリエーションが少ないためセリフと顔がちぐはぐ。第三王子に「あんた」呼ばわりにもびっくり。素朴キャラとはいえ不敬罪で首はねられない?実家のあれこれも謎が多い。もしかしたら、生まれて初めて漫画を描かれたデビュー作かも? 画面処理や作画は大変丁寧なのですが、表情が少ないのと剣を使う場面が何をしているのかサッパリでした。衣装や文化、時代背景もいったいいつなのか気になるし、表情の少なさや状況の不明さも相まって、ツッコミに忙しくて内容に集中できず。とにかく設定と絵柄が好みだから、と自分に言い聞かせて読みました。『武』についても、あまりガチムキではなく、適度な脂肪を伴ったリアル体型でムチムチ寄りかな。私はリアル体型よりも、見せるために仕上げたバルクス体型のが好みという知見と自覚も得られました。セリフと表情のタイミングの不自然さから原作があるように見受けられるので、原作から読みたい作品。原作読んでからなら、もう少し理解度が増して内容に集中して楽しめたかも。880円はお高く感じたかなぁ。
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