このレビューはネタバレを含みます▼
武将から実家の妓楼へ。12年も武将をし、それなりのところまで昇り詰めたのに、それをあっさりと捨て実家に戻る潔さ。
戻ってきても経営は分からない、妓楼は持ち直さない、なら自分が色子として店に出よう、その決断の迷いのなさ。
妓楼が舞台だし、色と情と身体を売りにする場でのお話なので、もっと悲壮感や悲哀に満ちるかと思いきや、青嵐の性格と人柄で明るい気持ちで読み進められました。
確かにツッコミどころ満載で、劉鳳にタメ口だったり、ボケとボケ同士みたいなお店の人達との会話、こんなに劉鳳から想われているのに気付かないのかーい、等ありますが、そこも私には楽しめました。
劉鳳の優しくて大きな愛、青嵐の初恋(絶対そう。劉鳳が初恋だと思う)、ラストの攻め込まれるシーンすら2人の恋のお膳立てだったのでは?!という感じで面白かったです。