春眠男の誘惑【描き下ろしおまけ付き特装版】
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春眠男の誘惑【描き下ろしおまけ付き特装版】

鈴代

ワケアリ男二人がじんわりくっつくお話

ネタバレ
2024年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻は中途半端なところで終わり2巻で無事くっつきます。1巻試し読みでは「起きられない男に手を出される」という雰囲気ですが実際はツライ生い立ちだけど超優しいガテン系ちょいこじらせ溺愛攻め。受けは高校時代にゲイバレした途端に彼氏と音信不通になり親とも絶縁して10年元彼を引きずっていたネガティブ美人。多感なお年頃に彼氏は誠意を見せず親にも全否定されて祖父のところに逃げた斗真。元彼のこともあり新しい恋に後ろ向きだったけど、何とか一歩踏み出せて薫くんという素晴らしい一生もののパートナーができて良かった。出だしではただのだらしない男みたいな感じだった薫くん、生みの母を「渡辺さん」と呼び、母彼ともに暴言はかれ頻繁に金をせびられる。ネグレクトで養子に出るも優しさ故に生みの母を拒否もできない。金は渡すし事故ったら暴言はかれながら見舞いに行くし励ますし「生むんじゃなかった」と言われても「感謝してる」と言っちゃう。薫くん…!!!なんでそんな優しいの!?優しすぎる!!!最初は斗真の10年元彼が重かったけど読み終えれば重いのは薫くんの過去ですね。あ、元彼もいいところで登場しやがってめちゃめちゃ掻き乱しやがりました。最近読んだ中ではダントツのクソ男当て馬元彼でした。あとは斗真の親の問題とかいろいろあるんですが…。もう1~3巻の中で何回も何回も何回も何回も何回もウジウジするなちゃんと言葉で話し合え!!!とブチギレそうになりました。良い感じ(悪い感じ?)に二人がお互いを思いやっていてすれ違って、いやいやちょっと悪い何か考えてるでしょ、と相手が気づく、みたいな感じで3巻でなんとか落ち着いたかな、という感じです。絵柄もキレイだし3巻もあって読みごたえもある、面白いんですがイライラはする、でも好き…みたいな読後感です。私のイチオシは合コン帰りの女の前で痴話げんかシーン。薫くんカッコいい!(読了直後感想)
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