瑠璃色ハレーション【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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瑠璃色ハレーション【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

エロにぶれないストレートな純愛

ネタバレ
2024年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大学生になった濱口光志郎は、アパートの隣人•神樹(じんいつき)の苦手な蛾を処理したことで親しくなります。大学に展示されていた写真に惹かれた光志郎は、神の部屋にカメラがあることに気づき、その話をします。神は自分はもう使わないから使っていいよと光志郎に一眼レフを渡してくれます。神とやりとりするうちに、光志郎は高校まで打ち込んできたバスケを怪我で辞めたことを神に打ち明けます。他に何か打ち込めるものを無意識に探していて大学の写真が目についたのかもしれないと光志郎は考えるのでした。二人はカメラの練習を兼ねて光志郎の弟のバスケの試合に行き、光志郎は一歩を踏み出すことができます。そして光志郎の惹かれた写真が神の作品であり、神がプロのカメラマンだったことがわかるのでした。共に好きで打ち込んでいたことが続けられなくなるという真面目で一直線な19歳の光志郎と、ふわっと美人な30歳の神とが次第に寄り添ってゆきます。エロなしキスなしのピュアッピュアBLは、枝に引っかかった神の髪を光志郎がそっと外すのが最大の山場という眩しさです。まさにハレーション。鳥や蛾もリアルで綺麗でした。
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