俺以外にはときめかないで【シーモア限定描き下ろし漫画&電子限定描き下ろし漫画付き】
水曜日
このレビューはネタバレを含みます▼
表題作の攻めは二重人格とまでは言えないような、好きな子の前で頑張ってカッコつけてるだけのただのヘタレなので可愛いなぁとキュンキュンしたのですが、一点だけ腑に落ちなかったのが、受けがバイト先に行った時に無視されたあの件は一体何だったのでしょうか?ということですね。前回友達と来ていることに嫉妬してたのに、また友達といることに嫉妬したのかな…?とモヤモヤしつつ無理矢理納得して読んだのですが、コマ的にも友達とツーショットであることが攻め視点で強調されてる訳でもなく……。目が合った上で無視されて、第三者の友達視点でも明らかに無視されたのが分かる程度のあからさまな態度だったし、受けはショックで実は付き合ってないのかも!?くらいに追い詰められてたのだから、もう少しなぜ避けられたのかの理由をちゃんと話してほしかったですね。無視されてから気持ち確かめ合うまでの流れがちょっと受け視点と攻め視点で乖離し過ぎていて、それなのにちゃんと両思いだったからそれまでの悩み全部ざっくりokみたいな、ちょっとフワッと解決してるのが気になりました。"好き"って言われたらそれまでのすれ違いも不安も全部気にならなくなって仲直りできちゃう関係性は逆に心配になってしまいます…。それが尾を引いてしまい、最後までずーっとモヤモヤしてラブラブなその後にも入り込めず残念でした。もう一つの作品の方はノンケで恋愛関係緩めの攻めは苦手タイプでしたが、攻めの心情の変化がきちんと描かれていたし、受けの不安も2人の心の距離も、攻めのちょっとおバカだけど一直線な所も可愛くて、納得して最後まで読み切り、良かったなぁと思えたので、わたしは表題作よりこちらのCPの方が好きでした。
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