地角の衆生
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地角の衆生

栗城偲/ミナヅキアキラ

妖 受け

ネタバレ
2024年11月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと前に購入していて「未読」の本棚に置きっ放しでしたが、読み始めは、「鵺が受け!?どういう話??なぜこれを買った??妖が受けのファンタジーなんて絶対に好みじゃない」と思っていたのに、読んでいくうちにどんどん引き込まれました。孤独に一人で生きてきた名前もない鵺は、寛慶と出会い、柚丸という名前をもらって愛を知ります。一人で生きてきた妖ゆえにとにかく何も知らなくて、ピュア受けどころじゃない無垢で無知で、そんなところも生きるに飽いていた寛慶の胸を撃ち抜いちゃうんですね。妖だからワンチャン女の機能もついていないかと、寛慶が柚丸の脚の間を見分するシーンがピークにエロかったです。柚丸に唯一優しくしてくれた妖の迅雷と、身分が高いということだけ明かされている謎の男、実道の掌編も気になりすぎる。妖の寿命はどうなっているの、というところを突き詰めて考えると、柚丸は、迅雷は、また一人になるのかとか、いろいろ気になることがたくさんある中でのエンドでした。妖受けをこんなにエロかわいく書けるのがすごい。
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